大阪・御堂筋沿いの「三菱東京UFJ銀行大阪ビル」の本館と別館の建て替え計画の詳細が分かった。本館は21階建て最高高さ104・50㍍、別館は18階建て93・99㍍で、主要用途はいずれも事務所(銀行)。三菱東京UFJ銀行が建築主となり、設計は三菱地所設計・東畑建築事務所JV、施工は大林組・錢高組・大末建設JVが担当する。両館とも工程は同じで、15日から解体工事を始める。新築工事は2015年7月末に着手し、17年11月末の完成を目指している。延べ計8万平方㍍規模の大型オフィスプロジェクトがいよいよ始動する。
プロジェクトは御堂筋沿いの「三菱東京UFJ銀行大阪ビル本館」と、本館の東側に建てる「三菱東京UFJ銀行大阪ビル別館」の2棟で構成する。両棟はビルの中層階で渡り廊下によってつなぐ。
本館の規模はS造(地上)・SRC造(地下)地下3階地上21階塔屋2階延べ4万8855平方㍍。建物高さは101・30㍍、最高高さは104・50㍍。建設地(地番)は大阪市中央区伏見町3-10-1と高麗橋3-30。住居表示は伏見町3-5-6。敷地面積は3178平方㍍で、このうち2353平方㍍を建築面積に充てる。
別館の規模はS造(地上)・SRC造(地下)地下3階地上18階塔屋2階延べ2万9689平方㍍。建物高さと最高高さは同じ93・99㍍。建設地(地番)は大阪市中央区伏見町3-1と高麗橋3-41。住居表示は伏見町3-4-13。敷地面積は2306平方㍍で、このうち1593平方㍍を建築面積に充てる。
本館の壁面は御堂筋の道路境界線から約4㍍後退させる。三菱東京UFJ銀行は周辺のビルに分散している事務所を新ビルに集約する。1階にはカフェやギャラリーを設ける予定だ。地下鉄淀屋橋駅と直結する地下通路はバリアフリー化する。両棟の計画に関連して都市再生特別地区を変更、容積率は本館部を1400%、別館部を1150%に引き上げていた。容積対象面積を敷地面積で除して求める容積率は、本館が実際には1332%、別館が1096%となっている。
現在の本館は1955年に完成した旧三和銀行の本店ビルで、規模は地上8階建て。施工は大林組が担当した。
建設ニュースより